働くことに思うこと

新大阪で起業した男の顚末まで

疲れた社員を乗せた電車の窓に映る希望の光

ベンチャー企業は失敗と挑戦を繰り返しながら成長していく。新大阪はわが社を含めそんな元気なベンチャー企業が集まる街の一つだ。

 

そんな土地柄の為、若手経営者と今後の事業展開、特に私の場合は人材の採用について話す機会も多いのだけれど、仲間内だけでワイワイ楽しく猛烈に働くことが出来る理想の職場は、新たに従業員を採用したときから美しい思い出になってゆく。

 

若者経営者は猛烈であることあたりまえで、従業員もそうであるべきとの考えが強いが残念ながら今後雇用される大半の従業員はそうではない。猛烈に、またはそこそこ働いて、定時に帰りたいのだ。この片思いが採用費用をたっぷり投入した従業員を離職へ向かわせる。

 

能力が低いとか、ルールを守らないとかよく言うけれど、従業員の能力が低いのは採用力と教育力が会社にないだけで、つまりは経営者の能力が低いのだ。ルールルールルールっていう奴の言う社会人のルールってまず具体性がなくて意味分かんない。規則を守らないなら分かるけど、経営者自身が規則の基本を理解してない。規則を定めた文書が無かったりは当たり前で、ノリと規則が同じになりがち。

 

でも性根は優しくて社員思いだったりするから経営者は面白い。

 

 しかし、従業員は笑っていない。疲れた社員を乗せた電車の窓に、インディードの画面が映っている。

 

インディード(=indeed):世界最大の求人検索エンジン

 

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RESUS社会保険労務士事務所

山田 雅人

yamada@resus.co.jp