働くことに思うこと

新大阪で起業した男の顚末まで

筋肉トレーニングと経営者のメンタルヘルス

お久しぶりの更新です。熱心なファンの皆様お待たせしてしまって申し訳ございません。近況の報告です。

コロナとの付き合いももうすぐ2年になりまして、すっかり生活スタイルが変わってしまったように思います。

私事でございますが、毎週一度はあった外食の機会はほぼなくなり、東京や北海道や九州の毎月2日程度の出張もすっかり無くなり、ついでに恋人も仕事も失いまして(今は回復しました)、休日には朝から酒をかっくらい、昼前には泥酔、夕方まで気を失って寝ている生活を6か月ほど続けておりました。40代の身体は人生最大となり、100キロに迫る勢いで肥大を続けておりました。休日になるといつもより早起きして酒を飲み始めるという完全なアルコール依存症に罹患し、身も心もボロボロになるかと思いきや、結構丈夫な我がヴィーグル。もともと肉体的精神的にもタフを自称しておりましたが、平日はアルコール依存症とは思えぬ回復っぷりをみせておりましたが100キロはさすがに経営者として問題があるかもしれないと一念発起し、ジョギングを開始しました。

ところがこのジョギングというやつが厄介で、高校生の頃は毎日10キロ程度ハイペースで走っていた無駄なプライドが足を動かすのですが、当時は体重70キロの細メンで、新たに30キロを背負った肉体には過酷すぎたらしく2か月ほどで膝が完全に破壊され、歩くのもままならない状態が2週間ほど続きました。辛かったですね。

 また鬱々とした日々に戻るため自宅でハイボールを飲もうと近所のファミリーマートまで足を引きずっていますと、コロナの影響か潰れた自宅から徒歩3分の飲食店に新たなテナントの張り紙が。そう、世界中で拡大を続けている24時間フィットネスジムの「エニタイムフィットネス」ができるとの予告が。これは神のお告げ。

早速筋トレ本を買いあさり、入会したのが5月の末のこと。

アルコールとから揚げでまるまると太った私のわがままボディは6か月で70キロ台に回復し、実に15キロの減量をさらに更新しているところです。

さて、筋トレしている大人を見かけることは日常ではほとんど見かけませんが、筋トレの有用性については本当に素晴らしいものがあります。40代の運動未経験男で経営者の私から見た筋トレの良いところについて、ご紹介させてください。悪いところはしんどすぎることと時間がどんどん長くなっていることだけです。

①自己肯定感が半端ねー

 経営者はある程度の自信がないと創業できませんが、根拠のない自信は経営を続けているとボロボロに削られて行きます。なぜこんなことができないのかと自分を責め続けて自分に自信がなくなるわけですが、トレーニングは、「続けることに意味があり、確実に成果が出る」珍しい行為です。続けても成果が出るとは限らない不条理な人生で唯一無二の、確実性があります。もちろん、初心者は初心者の重量がありますが、心拍は上がり、筋肉がけいれんし、止めろと叫ぶ心を無視して挙上する苦しみは上級者のボディービルダーも同じ(たぶん)と言います。人生で最大の苦しみは二日酔いであると思っていましたが、重いバーベルを担ぐスクワットに比べれば二日酔いなど屁の匂い以下、なんなら、経営よりもスクワットの方が苦しいと思えるでしょう。こんな苦しいスクワットを何度も繰り返せる自分はやはり、続ける才能があり、経営者として(結果は出ていなくても)優秀な素質があると肯定することができます。

②腹筋は割れている

 腹筋を割りたいという人は多くいますが、既に腹筋は割れていることを知っているでしょうか。割れた腹筋を露出するさせるためには、体脂肪率が重要であり、腹筋ばかりやっていても腹筋は割れない事実、衝撃でした。

これは、経営にも当てはまることで、もともと経営者や事業体質は頑丈なはずなのに、余計な贅肉が付くと運動能力(つまり、生産性)が機能しないことを表しています。筋肉質な経営というよりは、無駄の無い引きしまった経営にこそ生産性が露出されるものであることを体で感じることができます。

③表面には騙されないぞ

 メディアに出演している中山きんに君や横川氏など、ムキムキタレントはちょっと抜けてておバカキャラを売りにしています。筋トレを始めればわかりますが、「アホではムキムキになれない」ことに気が付きます。それは、先にも述べたような、目標のために苦痛に挑む勇気、苦痛を続ける継続力、適格に筋肉をつけるための肉体構造の基礎知識、難易度の高い運動を繰り返すための反復練習、これらを続けることができる人がおバカなはずがありません。つまり、見ている私たちに併せて道化を演じているだけなのですね。パワー!!恐るべし。

④良い意味で、自分と向き合い、反省する

もちろん私はいかなる経営環境の変化(不振)にも耐えうる健康な肉体を手に入れるために筋トレを行っているため、モテることは多少の期待はあっても目的としておりませんが、筋トレは余計なことを考える余地などありません。目の前のバーベルに集中し、呼吸を整え、無心で一気に挙上するこの繰り返しは、常に経営のことばかりを考えている経営者にとって寝ている時間と泥酔している以外で完全に忘れることのできる方法といえます。ジムに行くとムキムキのゴリラみたいな人がたくさんいてビビりますが、ビビるのは最初だけ。そのうち全く気にならなくなります。なぜなら、重いバーベル、辛いマシンを目の前にして、他人のことを気にする余裕は無いわけですから。昨日できたことが今日できなかったりするが、長期的に見ればできるようになっている成長はスポーツはわかりやすくていいですね。勉強はいつまでもわからないし、勉強するほどアホになった気さえしますからね。これ言うと引く人おおいですけど、ベンチプレスの挙上重量が10キロ伸びるなら、モテなくてもいいです。

(40代初めてのトレーニングメニュー)

◎初めての月(週3日×1時間)

チェストプレス20キロ×10×3セット

ラットプルダウン 25キロ×10×3セット

シーテッドロー 25キロ×10×3セット

◎6か月のいま(週4日×1.5時間 ※フリー種目はじめた)

ベンチプレス 70キロ×10×3セット

バーベルスクワット 80キロ×15×3セット

ダンベルフライ 18キロ×15×3セット

調子よかったら適当なマシンで遊んで帰る。

 

まだおなかの肉は取れないけど、まあ、目を細めて遠目で見れば許せる体。

とにかく体の調子が良いし、起きてる時間はずーっと頭がすっきりしてる感じ。昼寝はする。対人関係(客含む)で揉めなくなった。社員にも超優しくしてる(つもり)。

ちょうど5年くらいの経営者は自信もなくなりそうで不安が多い気がするので、筋トレはぴったりだと思うよ。