働くことに思うこと

新大阪で起業した男の顚末まで

社長はヘラヘラしてるほうがいいと思う

最近怒った記憶が無い気がする。

 

会社を興してもうすぐ2年、僕は恐る恐る社員に聞いてみたが、

 

 「いや、怒られた記憶ないんですけど~昼行ってきま~す」

 

 はい行ってらっしゃい。

 

そういえば僕は怒れない。恋人ともケンカしない。怒るも叱るもしない。アンガーマネジメントなどというおしゃれなものではなく、怒ることのメリットを見出せない。感情でうわーっとなることも無い。怒ったら倍返しされることを知っている。損得勘定で生きている僕は徳のない行動はしない。

 

営業において必要なことは、相手を自分の思う方向へ行動させることで、それは言葉と感情を相手に伝える必要がある。

 

大げさに喜んでみたり、手紙を送ってみたり、泣いてみたりそして怒って恫喝してみたり。人を行動させるための方法はいろいろあるけれど、持続する経営においては長く会社に定着してくれることがまず前提で、目下の行動を誘導することが目的ではない。経営は、即時の結果を求めても意味がないのだ。そういえばわが社の社員も取引先や協力事業者たちも怒らない。昔はよく怒っていたおじさんも今はただの陽気なパシリに成り上がっている。

 

怒る必要がなくなると優しくなれるかというとそうでもないが、怒る必要がなくなると人間は怒る能力を失ってしまうものなのだろう。そしてなんと穏やかに充実した日々か。

 

僕はヘラヘラして生きていたい。

 

みんな怒らないでね。

 

RESUS社会保険労務士事務所

山田 雅人