働くことに思うこと

新大阪で起業した男の顚末まで

だれか相談できる人はいますか

私は若いころブラックな会社に勤めていて、相談に乗ってくれる上司や同僚も存在しなかった。ひたすら耐えて、そしてある日突然辞めた。長時間労働は何年続けても慣れない。

 

あの頃の自分に相談に乗ってくれる第三者がいたらもう少し頑張ったかもしれないし、もしくはもっと違う人生だったかもしれないと思って、反省と自戒を込めて行っている「労働者むけ労務相談」。最近少しずつ相談が増えてきた。

  

社労士は労働法の専門家を標榜するのに、労働者と直接相談しない人がほとんど。社長とお茶を飲みながら、会話したこともない労働者の話をするのが社労士の仕事だ。ずいぶん偉い。ちなみに労働者に馴染みがないから知名度が低い。何が先生じゃ偉そうに。と思っている。

 

相談に乗るだけなら特段法律上の制限もなく、相手方と交渉が必要ならば弁護士に頼めばいいだけなのに、どこの社労士事務所もめんどくさいのかもうからないのか。

 

私は現場目線を大事にしたいし、なにより知見の向上に役にたつので、経営者たちに嫌われても労務相談は実施する。労働者の悩みを利害関係のない第三者が聞き取ることで問題点が顕在化できれば、結果的に会社の役にもたつのだ。

 

 人は当事者となったとき、感情が先行して冷静な判断ができない。長時間つらい仕事をしている人はなおさら可能性を狭めてしまう。そんなとき、第三者として冷静に選択肢を教えてくれる人がいれば、それこそ自由な意思で選んだ職業生活として自己責任を全うできる。

 

若かったころの私も今は土日も関係なく元気に働いている。社長に労働時間制限は無いのだ。社長は働き放題なのだ。

 

 

RESUS社会保険労務士事務所

山田 雅人