働くことに思うこと

新大阪で起業した男の顚末まで

求人広告費ゼロで優秀な人材を確保し続ける

わが社は中小の中の中小企業で、経済社会の中でも弱小企業の10人未満の会社だ。

 

しかし中小企業というところも、日々爪に灯をともすほど経費削減に取り組んでおり、なかなか広告費用というものにはお金をかけづらい。

 

私自身も過去の会社員時代にたくさんの広告費用を使わせていただいたが、費用対効果に納得いくものはごくごくわずかな例しかない。私は広告費の回収がすこぶる苦手だ。

 

当然、採用にしても会社の認知度を高める事が必要で、求人媒体業者様にたっぷり広告費用を払うのが一番手っ取り早い方法なのだけれど、過去の輝かしい実績でなかなか踏み切れない。

 

一説によると、採用コストは一人当たり50万円もかかっているのだとか。

 

しかし、「採用なくして成長なし」を妄信する私は、たとえ経営が苦しくても採用する方向に舵を切る。いっぱい借金しちゃう。

 

さて昨年までは求人媒体に広告を依頼していたのだが、ターゲット層からの応募がほとんどなかった。

 

ハローワークはたくさん紹介いただけるがなかなか採用に至ることは無かった。

 

結局何のとりえもない元気な若者がたいそう気に入って採用したが、この若者が今猛烈に働いている。スキルも低く未熟であるが、猛烈に積極的で成長著しい。出社するのが楽しいなどと宣う社畜予備軍っぷりで、私もたくさん学ばせてもらっている。

 

優秀な人材は採用するものではなく、自社で育てるものだと再認識した。

 

私のようなセコイ経営者は求人広告に金使うなら、社員たちの福利厚生に使いたいと思うので、今期からちょっとチャレンジすることにした。

 

不得手なものには手を付けないと開き直り、

 

ゼロ広告費でバンバン採用していく戦略へシフトする。

 

そこでやはりお上が運営するハローワークは欠かせない。

 

ハローワークブラック会社ばかりで偽りの求人情報多いなどど書く人もいるが、本気で職を探す人間にハロワはまだまだ効果的だと信じる。お気楽にスマホでポチポチ簡単応募できる媒体が多いからか、面接の予定もすっぽかす人が多いが、ハロワ経由は必ず面接まで来る。

 

最近はインディードが求人情報を一括して検索できるよう集約してくれているので、こちらにもマッチするような工夫を行う。

 

有象無象の求人情報の中から、タダでわが社の露出を高め、タダで最適化することができれば、縁のある人はきっと応募してくれる。

 

 当社のような不動産会社の事務代行ニッチ産業の事務職へ入社する人間はすべて未経験者だ。厳しく、優しく、面白く教育すればすぐ優秀な人財へ変貌することは証明済だ。

 

本日現在で募集開始から2週間をもって、応募者20名越え。採用難の昨今にしてはなかなか効果があった。安心しつつこれはよその会社にも提供すべきと下心も芽生える。

 

 金のない中小企業はまず自社の労働環境を整備し、今いる従業員達が長く働いてくれるように知恵をしぼり、そして偽りなく情報を公開すれば、採用難はどこ吹く風となる。

 

求人広告に膨大な金を使うなら、今いる従業員の為に使えと大声で言いたい。従業員だってそう思っている。優秀な人材は外にはいない。

 

優秀な人材は採用するものではなく、自社で育てるものだ。

 

 

 

 

resus.jp