年金事務所から呼び出しされたので行って来ました
年金事務所から調査の通知が。
「社会保険事務に関する調査・確認の実施」っ!!!
しかし調査の呼び出しといっても、この書類は悪いことをしている事業所に対するピンポイント爆撃ではなく、全事業所を対象に実施しているものなので焦る必要はない。
とはいえ、実際に届くと、何事かと経営者は少しビビる。(私もビビった)
このお知らせは新規適用事業所であれば6か月から1年ほどで1度、その後は2年ごとくらいで呼び出し通知が来るとのこと。(前は5年くらいじゃなかったっけ???)
ともかくわたくしの事業所は設立からちょうど1年を過ぎたころなので新規事業所に対する調査ということになる。すっかり忘れていた。
さて、この調査、社会保険適正化の一環で、『適用期間』、『標準報酬額』、『加入義務者』の調査を行っているので指示された書面の見られどころをチェックしたい。
写真の通り、大量の書類を持参しなければならないが、これらは全てコピーでもよい。
①賃金台帳、給与明細書等、給与額が確認できるもの。
②出勤簿またはタイムカード
⑤本通知書、同封の事業所概要
を用意するように記載されている。しっかりした賃金台帳があればかなり書類を減らせそうだ。
事業所概要に簡単な会社の状況を記載して当日持参する。
※書き方がわからなければ全部当日の担当に教えてもらってもよい
③の徴収高計算書を持参する目的がちょっとわからないが、2点を見るそうだ。
それは、『人員』欄と『賞与』欄だ。税務署ではないので納税の確認ではない。
人員欄をみれば、何人に給与を支払っているかだいたいわかる。
賞与も社会保険料の対象となるため、未届を確認される。
この欄と労働関連の帳簿を付け合わせし、人員や総報酬に整合がない場合はさらに詳細な個別賃金台帳などを確認する。
アルバイトであっても適用対象者となる場合があるため、会社の報告書に記載されている給与支払者で社保非適用となっている者たちを一人ずつ調査していく。
そう。適用に誤りの多い非正社員を重点的にしらべている。
通常の調査はだいたい10分くらいで終わるのだが、今回はせっかくなのでいろいろ聞いてみようと思い30分ほど時間を使っていただいた。
ちなみに、何の書類も持たずに調査へ挑む勇ましい経営者もいるようだ。そんなフトドキ者はどうなるんでしょか。とお尋ねしたところ、
「どうなるんでしょうね。ふふふ。」
と不敵な笑みを浮かべておられたのでぞっとした。
多くのサイトで、年金事務所の調査はユルイなどと書かれているが、決してそんなことはない。当社が所属する淀川年金事務所は熱心な職員も多く、担当にもよるだろうが今回はきっちり調査されているイメージだ。苦情窓口として堂々と所長の顔写真付き連絡先を貼りだしている余裕っぷりだ。
「お互いにキッチリやろうぜ」と言われている気がする。
近年年金加入者の目を見張る増加率も、年金事務所の調査の賜物である面が多い。(消えた年金の罪滅ぼしやろ?)
調査の結果というと、、、
お恥ずかしいことに、算定届の基礎日数に一部誤り(暦日数の誤り)を指摘されただけで、帰ってよしをいただいた。つまり、おおむね適正ということだ。自信をもっているが、終わるとホッとする。
しかし、こんな邪魔くさい調査に呼び出しするくらいなら、新規適用届の提出があった事業所に担当が出向き説明を行ったほうが抑止になるし、説明時間や是正する手間を減らせるのになぁ~なんてことを生意気に思うのです。
起業し、たくさんの仲間を増やしていきたい若い経営者へアドヴァイス。
年金事務所や労働基準監督署の調査は無視してはいけません。昔のようなユルユルの時代ではありません。年金事務所もお上である会計検査院からの圧力にビビってますので立ち入り調査とかされたら超面倒。
ちなみに、年金事務所は年金に対する考え方を周知する役割もあるので、徹底的に間違いを是正させることだけが仕事ではない。正しく理解しようとする姿勢がみられ、将来健全となる見込みがあれば、いまのところ多少は見逃してくれるぞ!間違いはあっても、正直に、堂々と経営することが大切だ!
ものすごく間違えている人は・・・
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RESUS社会保険労務士事務所
山田 雅人