働くことに思うこと

新大阪で起業した男の顚末まで

宅建はコスパ抜群

宅地建物取引士

 

私が取得したのは10年以上前。

 

宅地建物取引士は毎年20万人ほどが受験し、合格率が15%程度と、人気と難易度の高い国家資格です。

 

さて受験者たちはどのようなモチベーションで長い勉強を続けるのでしょうか。

 

ここからは私の話。

 

当時勤めていた勤務先はいわゆる、『町の不動産屋さん』という分類で、地元で50年近く不動産業をしている古い会社でした。(社長の宅建番号は200番くらいでした)

 

私は何もしらないゴロツキでしたので、仕事に対しては常に、

 

「わかりました」

「ありがとうございます」

「やってみます」

 

の返事以外認められていませんでした。

 

初めての社会人であり、仕事で感謝されることは自分が認められている気がして大変うれしいことで、お客さんからの「ありがとう」の言葉だけがモチベーションだったような気がします。

 

しかし不動産はそんな甘い世界ではありません。資格なしでは肩身が狭く限られた仕事しか与えてもらえません。

 

その一つに、契約書と重要事項説明書を作成し、鬼のように怖い店長にハンコをもらいに行く仕事がありました。

 

数分眺めては、書類は床に撒かれます。どこか間違えているのだと思うのですが、教えてくれません。

 

わからないながらも本で調べて、作り直し、また撒かれる。

その繰り返しは本当に苦痛でした。契約が増えるほど苦痛が増す素敵な構造です。

 

この苦痛の構造から抜け出す方法は、私には免許取得しかありません。

(辞めるという選択は考えれなかった)

 

宅建免許を取れば自分で処理してよいルールでしたので、必死で勉強しました。

 

毎日遅くまで仕事して、同業者のお酒にもお付き合いして、帰ってから勉強。

早朝の会議にうとうとしながら夜まで仕事してまた勉強。休日も呼び出しでゆっくり勉強できません。

 

勉強など久しくしていない私は暗闇を模索するするしかなく、光の一筋すら見えません。

 

参考書だけは買い込み、ひたすら読み続ける毎日が3か月(もうちょっとあったかも)。

 

合格したとき本当に嬉しくて、鬼の店長は仏の表情で褒めてくれました。

(今思えばゴロツキの私にはなかなか良い教育方法だった)

 

山ほど怒鳴られた内容は覚えていませんが、ほめられたことは鮮明に覚えています

  

ベストを尽くした自分が報われると同時に、大変な自信がつき、この道を極めたいと心底思いました。試験終了後も不動産関連の書籍を読み漁りました。

 

宅建は、せいいっぱい背伸びして、手を伸ばせば指先にかかる国家資格です。

 

これから宅建を取得しようとしている方々、勉強は人生に彩りを与えます。

自信は人生を変える大きな要素だと思います。

 

 そんな私は宅建で得た自信をきっかけに、いまは小さいながらも社長業をしているのですから驚きです。

 

別業種の私はもう極めることはできないと思いますが、不動産は面白い。です。

 

 資格をとっても意味がないという方がいますが、私はそうは思いません。

 

これから取得を目指す方、宅建取得で得る自信は人生を好転させます。とるだけでも価値があります。10月は試験です。頑張ってください!

 

 (この文章は淡い思い出に耽るあまり支離滅裂ですがご容赦ください)

 

なお、最近久しぶりに作った売買契約書の代金、一桁間違えていました。