働くことに思うこと

新大阪で起業した男の顚末まで

やればできる独学一発合格 

社会保険労務士資格の話

 

りっぱな中小企業に転職した私は不動産業界で培った交渉テクニックを駆使してあこがれの中間管理職に。

 

しかし束の間、業績不振により賃金カットとリストラの断行にあいます。

 

部下は解雇と退職推奨、自身も給与カットと単独業務清算手続きの暗闇へ

 

私は全く無知でした。

 

なにか悪いことをされている気もしますが、それが違法なのかどうか、相談できる相手もいません。

 

結局会社に私は言われるがまま、解雇と賃金カットのお手伝いをしてしまいます。

 

会社にはいろいろな事情を持った人たちが働いています。

 

事情を聴いたあと、聴いた事情を無視して計画通りに進めていきます。申し訳ないと思うのも最初だけ。思考停止の日々が続きます。

 

そのころ九州の友人から、社労士に未払賃金を指摘されて対応に困った話を聞きます。

 

聞いたことはあったものの、私の周りには社労士などいません。

 

調べてみると、どうやら労働と社会保険の専門家で、かなり手強いとのこと。

 

さらに調べれば調べるほど、私の中の何かが湧き上がってきます。

 

(これは儲かる・・・)

 

私は密かに準備を始めます。

 

幸い、業績不振の為仕事はありません。有給を使うチャンスです。しかも、労働者である私には労働法という強い味方がいるそうです。

 

強烈な圧力も、覚えたての労働法で経営者たちはぐうの音も出ません。試験の日まで、残された有給休暇40日すべてを使いはたす計画を立て、毎日平均5時間、10か月のチャレンジへ自分を突き落とします。

 

ここで受験生諸君に勉強法を。

 

資格試験はメモやノートにとる必要はありません。

 

ひたすら膨大なテキストと過去問を解きまくり、それを何度も繰り返すだけです。

学校に行くのもいいですが、通学時間が無駄です。電車では集中できません。

 

目は最強の記憶装置です。わけわからない膨大な文章郡も、飽きに耐えながら10回ほど繰り返せば勝手に暗記されていきます。20回繰り返せば30冊くらいのテキストなら全部覚えます。

 

要点は、

 

何度も読め。書くな。

 

以上です。

 

たくさんの情報が脳に記録されていくと、突然不思議な現象が起きます。

 

それは、めくる次のページに書いている内容のすべてが分かります。

 

不思議です。なんなんでしょうか。

 

この感覚になれば勝ったも同然です。もはや余裕の前日飲酒です。この状態でなければ負けていると思います。

 

試験はぶっちぎりの合格点でしたが、合否は誰にも公表しません。

刀は隠さなければ警戒されます。

 

弁護士・税理士・経営陣のすべてが私に圧力をかけ、訴えるなどという言葉も出ましたが、最強の労働法を密かに手に入れた私には通用しません。

 

業務整理に道筋がついたところで結局解雇を受け入れてしまいますが、この経験は将来だれかの役に立つはずだと信じてやりきりました。

 

 いまは解雇されたメンバーたちと会社を立ち上げ、軌道に乗りつつあるので結果オーライでしょう。最強の労働法はもう私を守ってくれませんが、私や私の友人の会社の社員のために使えば無知だった私も少し報われます。

 

いまとなっては高い経費を使って私に勉強の機会を与えてくれたと考え、憎むより感謝する気持ちが強い今日この頃。やはり、私は誰かに生かされているのだと。